完敗も落合監督「まだもう1つ負けられる」

2010/11/3 7:01 配信 スポニチアネックス

 【中日1−7ロッテ】千葉マリンスタジアムが鬼門なのか。落合監督就任後、15戦で4勝11敗。指揮官の大きな誤算は山井だった。

 「1点取ったら1―0で、2点取ったら2―1で勝たないと。うちはそうやって勝ってきたチーム。山井は我慢するところは我慢しないと。出していい四球といけない四球がある」。日本シリーズ男の山井が初回1死から清田に安打を許した。04年、西武との日本シリーズ第7戦の救援登板で1人を右飛。07年の日本ハムとの第5戦は8回打者24人を完ぺきに抑え、走者を1人も出さずに9回、岩瀬と交代して物議を醸した。この日は先頭の西岡を抑えたが、通算27人目で初めて走者を出した。その後も持ち味の制球が定まらない。4回は無死二塁から金泰均、2死二、三塁から西岡への2四球が致命傷となり清田、井口に連続適時打を浴びた。

 わずか65球、4回持たずに降板した山井は「大事な試合で自分の悪いところが出てしまった。悔いが残る…」とうなだれた。落合監督は「まだもう1つ負けられる。2つ負けると終わっちゃうけどな」と苦笑いした。鬼門で残り2試合。ここを乗り越えなければシリーズは終わってしまう。

 ▼中日・谷繁(山井について)ボールとストライクがはっきりしていた。4回(2死二、三塁で)の西岡への四球かな。(四球がなければ)3―1でいけていたかもしれない。ヒットを打たれても2点で済んでるのに。