ネルソン&救援陣ナイスピッチング!

2010/7/20 23:50 配信 毎日新聞

 ○中日1−0横浜●(20日・ナゴヤドーム

 延長十一回。「0」を重ね続けた投手陣に応え、和田が中越え適時打でケリをつけた。プロ野球記録の5試合連続無失点勝利を決め「投手が頑張っていたので、悔いないように振り切った。何とか外野の頭を越したかった」と喜んだ。

 今季8度目のサヨナラ勝ち。主役はネルソンだ。実弾所持での謹慎明け全5試合救援で、昨年も26試合登板で1試合しか先発がないのに今季初先発。連戦の苦しい事情で出番が回ってきた。これまでの4試合は6年ぶりだった山井、それに中田賢、チェンの完封後、2年目の岩田が七回途中まで無安打。先発が奮闘しただけに、不慣れに不安もよぎった。

 ネルソンは相変わらずの荒れ球で毎回、得点圏に走者を背負った。だが最速155キロ。一回1死一、二塁のピンチに村田を右飛、スレッジを空振り三振に仕留めた。終わってみれば5回無失点。「自分もと思った」。落合監督は「やっぱり先発をやる気なんだな」と、気合十分の投球を高く評価した。

 後を受けた6投手も無失点。連続イニング無失点もチーム新の47まで伸ばした。こちらのプロ野球記録は戦前の1942年に阪神が記録した52。球宴前最後の試合に、楽しみを残してくれた。【鈴木英世】