湊かなえ 「告白」

中島哲也監督。
松たか子
岡田将生
木村佳乃。<あらすじ>
教員を務める森口悠子の娘・愛美は、事故死ではなく殺人であった。
しかも、森口が担任を勤めるクラスに殺人犯がいる。
終業式に森口が犯人を指名し、物語は始まる。
その後、森口の「命の尊さを学ぶ」という名目の復讐が始まる。
最終的に殺人犯達は、お互いの最も大切な存在である母親を自らの手で殺すことになる。<感想>
小説の「告白」を読んでみたくなった。
映画は約1時間半の中に、物語をギュウギュウヅメにした感が否めない。
それはそれで、物語の展開がスピーディーで、視聴者を飽きさせない効果を狙ったものかも知れないが。
最後にとても気になったのが、この復讐のストーリーは松たかが演じる森口先生の狙い通りだったのか?
仮にそうだとすると、少女Aである北原という女生徒が浮かばれない気がした。
犯人の渡辺こと少年Aの唯一の理解者で、彼を救いたいと思っていたのに、そんな優しい彼女を犠牲にしてまでの復讐だったとしたら、森口に「命の尊さ」を語る資格はない。

正解は小説を読まなければ、解けないであろう。