落合監督、穏やかな表情…07年も第1戦は敗戦

 得意の本拠地で第1戦を落としたものの、落合監督の表情は穏やかだった。誤算だったのは「あのまま投げさせたら何十点取られるか分からなかった」と振り返った吉見。敗因は3回3失点だった先発の乱調と明確で「レギュラーシーズン中でも負けるようなゲーム」と振り返った。

 二回に許した先制点は、平凡な内野フライを安打にしてしまったことが起点になった。1点を追う三回には荒木が送りバントを失敗する併殺打で好機をつぶした。それでも指揮官の目には「とりたてて動きは悪くない」と映った。独特の雰囲気の中で1試合を終え、2戦目以降は硬さがとれるとみているのだろう。

 指揮官が納得の表情を見せたのは、収穫もあったから。クライマックスシリーズでは登板のなかった鈴木や平井を試せたことや、九回に代打で送り出した野本が勝負強い打撃を披露したのは大きい。「誰が使え、誰が使えないのかを考える」と話した。2戦目はこの日3三振だった藤井らを先発メンバーから外す可能性もある。

 シリーズで初めて指揮を執った2004年と、日本一となった07年も第1戦に敗れた。指揮官は「負けるようになっているのか」と苦笑いした。 【試合結果】