中日“悪夢の珍事”…森野3発、計6発でも負けた

【中日7−8阪神】中日はあと1点、あと1本が届かなかった。6本塁打で全7得点を叩き出しながらも惜敗。6発打っても勝てなかったのは球団史上2度目の珍事だ。

 「6本打ったって、10本打ったって負ける時は負けるよ。1本も打たなくても勝つ時は勝つ。野球ってそんなもんだ」。いつものオレ節で試合を振り返った落合監督だが、この3連戦は1点差負け、引き分け、1点差負け。紙一重のところで虎のシッポをつかまえきれず、逆に5ゲーム差と首位の背中が遠ざかった。

 クリーンアップがそろい踏み。特に森野は初回の先制14号に、6、8回にも一発を放った。自身初の1試合3本塁打に「盆と正月がいっぺんに来た感じ。勝てれば良かったんだけど…」。しかし森野の3発を含め、6本塁打のうち5本がソロ。本塁打以外の安打は9回の2本だけと、つながりを欠いたことが1点差での惜敗となった。