.落合監督、新記録達成の岩瀬は「大ブーイングを糧にしてきた」

スポーツナビ 6月16日(木)23時18分配信


 中日は16日、福岡ソフトバンクに5対2で勝利した。2対2の同点で迎えた4回、野本圭のタイムリーで勝ち越すと、7回に平田良介堂上直倫の連続タイムリーで突き放した。先発の吉見一起は7回4安打2失点で5勝目。9回に登板した岩瀬仁紀が3者凡退に抑えて11セーブを挙げ、通算セーブ数を287とし、日本新記録を達成した。

 以下は落合博満監督のコメント。
「(岩瀬について)あの子をここまでにしたのは、どんだけ投げても投げても、やられたときは大ブーイング。それを糧にしてここまでやってきた。
(体の強さを言われるが?)体強くないよ、そんなに。そんな強いヤツはいやしない。普段からきっちり野球に取り組んでいるから。
(精神面のタフさが?)要するに、みんなを見返してやりたいってことだろうと思う。あいつが8年間ずっと抑えでやってきて、今まで築き上げてきたことはなんだったんだって。一瞬でみんなにボロカスに言われたんだろ。それがアイツを強くした。みんなに言えないこといっぱい知ってる。一番ひどかったのは2004年と五輪の後。あれからよく立ち直ったと思う。
 次は300だな。どれだけ伸ばすことができるか。何年か後には、今いる連中で岩瀬の記録を超えるヤツも出てくるだろうけど、それまでは当分。永遠に抜かれない記録は2つだけ。王(貞治)さんのホームランと金田(正一)さんの400勝。これは誰も抜けられない。日本の野球界では。あくまで日本だけの話のこと。日米合算なんてものはマスコミだけの話。日本の球界には関係ない」

取材協力:野球専門誌 Baseball Times