岩隈、複雑な表情=米球団との「破談」情報に―プロ野球

2010/11/22 19:26 配信 時事通信
 ポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ移籍を目指す楽天岩隈久志投手(29)は22日、独占交渉権を持つアスレチックスとの入団交渉が決裂したとの情報について「代理人から聞かされていない。ビジネス的なことは全部任せているので、待つしかない」などと語った。
 米メディアによると、アスレチックスが提示した年俸は300万〜500万ドル(約2億5000万〜4億2000万円)。今季年俸が3億円と推定される岩隈にとって、代理人側は「ほとんど日本にいるのと変わらない条件。むしろダウン」「日本での実績から言えば、あまりに金額が低い」とも表現しており、双方の考えに隔たりがあることをうかがわせた。
 アスレチックスは、提示した条件を「受けるか受けないか」の二者択一で迫っており、受けない限りは交渉を再開しない姿勢なのだという。
 岩隈は「まだ完全に(決裂が)決まったとは思わない。12月の頭(7日)まで交渉期限があるし、(米挑戦は)お金の問題ではない。これで終わったら僕自身が(アスレチックスに)必要とされていないのかなと思ってしまう」と、複雑な胸中をのぞかせている。