森野が切願、苦手千葉マリンで「風吹かないで〜」…中日

2010/10/27 8:00 配信 スポーツ報知
 中日・森野将彦内野手(32)が26日、千葉マリンで戦うロッテとの日本シリーズ第3、4、5戦の“無風”を祈願した。海が近いため、強風が吹きやすい敵地について「風は嫌だね。吹かないでほしい」と切実に訴えた。

 ナゴヤDでの練習を終えた選手会長は、見えない敵に警戒感を強めた。05年の交流戦開始後、チームは千葉マリンで4勝10敗と苦手にしている。今年の交流戦では、最大風速11メートルを記録した5月18日の初戦で、森野は試合前の練習中にフライの落球を連発した。

 「(風速10メートル超えは)初めての経験だった。風のイメージしかない」と強烈な印象が残った。翌日の試合では、和田が定位置への左飛でロッテの二塁走者にタッチアップを許すなど、不慣れな球場でスキを突かれて2連敗。試合後に落合監督が「この球場は難しい」と珍しくぼやいたほどだ。

 もちろん無策で臨むわけではない。05、07年の交流戦を選手として経験した渡辺内野守備走塁コーチは「毎イニングごとに風向きを確認することが大事。打球は全員で追いかけて、(捕り手を決める)声かけはぎりぎりまで我慢する」と強風対策を明かした。

 不安要素は守備だけではない。森野は「打撃にも影響しますよ。(対戦投手の)真っすぐは伸びて、変化球は曲がる」と思案顔。3度目の日本一奪取のカギは、中日ナインを脅かす「風」が握るかもしれない。